NEW METHOD

CFC(カーボン・ファイバー・コンクリート)用改質剤

 

FD_2

軽量で強度に優れた炭素繊維の土木・建築分野での利用は、構造物の補強を中心に広がっています。CFC(カーボンファイバーコンクリート)用改質剤は、軽量で強度に優れた炭素繊維を分散液に混入しコンクリートに後添加することで、ブリージング抑制、斜面打設のダレ・仕上げの容易さに貢献します。ペーストやモルタルに大量に使用することで薄く・軽く・強度に優れた効果も発揮し土木・建築分野からも様々な用途へと期待されています。

 

1.克 服

従来の炭素繊維は、異なる材質の繊維と比較し繊維比が細いため繊維の広がりが悪くファイバーボールになりやすい課題がありました。 しかし、CFC用改質剤FD-15は、カーボンの長さを短くすることと、分散液を用いる事で課題を克服しました。

 

2.カーボンファイバー 7ミクロン 繊維長0.2~2.0mm

異なる繊維の比較

名称未設定-2

 

3.分散性能

カーボンと異なる材質の繊維は、繊維単体をペースト、モルタル、コンクリートに対して混入させる事で補強をしていましたが、繊維径が太く繊維長も長いため、単位面積当たりの本数はカーボンファイバーと比較して少なくなります。カーボンファイバーは1kg当り30億本となり単位面積当たりの分散本数は多くなります。

 

Pca業界及び商品効果への期待

 

生コン~現場打ち工事への効果の期待

 

◆収縮クラック

コンクリートの硬化に伴う発熱膨張、水分蒸発、温度低下による収縮、湿度影響などによるクラックの発生を繊維と分散液中に含む収縮低減材、保湿剤などで押さえます。工場で製造するプレキャスト製品の不良率の軽減や現場打ちコンクリートのクラック抑制に貢献できます。

◆引張強さと摩耗、付着力

ペーストやモルタルに大量に使用することで引張強度を高めます。

繊維が分散することで耐摩耗、付着力が向上する効果が期待できます。

◆ブリージング抑制効果

繊維と分散液の両方の硬化でブリージングが抑えられます。

ブリージング試験(JIS_A_1123)による試験結果 配合:24-8-25N m3あたり500g添加

無添加 ブリージング率1.34% 添加 ブリージング率0.73% (結果45%低減)

W/C=54%、S/a=42% 川砂にて実施